第8回おしゃべり箱を開催しました
第8回 おしゃべり箱を開催しました。
今回は筑後特別支援学校教諭の秋山辰郎氏に来て頂きました。
参加者は7名。
はじめに筑後特別支援学校開校時から今までの学校の様子をまとめたDVDを皆さんで鑑賞。送迎や授業の様子、運動会、演劇発表会など。参加された保護者の子どもさんや秋山先生の若かりし頃の姿もバッチリと映っていました。最後にはドローンを使って校舎を空から撮影し、建物の紹介もありました。筑特の先生の手作りとは思えない程手の込んだDVDでした。
その後は、意見交換。
秋山先生からの深いお話もありました。
☆ドイツと日本の教育の違いについて
(ドイツ)
こどもの発言に対して「Danke=ありがとう」と先生は返す。
間違えていても、発言したことを評価→発言しよう!という気持ちが高まる。
(日本)
こどもが発言したことを評価するのではなく、正しい答えであった場合のみ評価。
→発言しても答えが間違っていたらどうしよう…という気持ちに→発言しようという気持ちがなくなっていく。
「間違えてもいい。発言したことを評価しよう。そして、発言に対して“ありがとう”と言う教育現場に!!」という話がありました。
自分があっているのか、他の人と同じ考え方をしているのかを気にする人が多い日本。いろんな人がいるのでいろんな考えがあっていい。そんな教育現場にしていかなければ…と。
☆先生方への研修ではこんな話をされたそうです。
子どもに宿題を3つ出します。その場合、「3つ全て行い、高得点をとったら評価」という先生が多いのではないでしょうか。しかし、障害のある子の場合、もしかしたら1つの宿題をものすごく時間をかけてしてきたのかもしれない。宿題を1つだけしてきた場合、2つしてきた場合、1つもしてこなかった場合、どれも怒られるのであれば、子どもは「なら、どれもしない」となってしまう。まずは1つでもしてきたことを評価しましょう。そしてついつい言いがちな言葉「今日は1つしてきたから、明日は2つ頑張ろう」これは先生が言うのではなく、本人の口から自然とでるように。本人のやる気をアップする言葉かけ、対応を!
なるほど~と聞き入っていました。
筑後特別支援学校では地域の学校に通学されている方の相談にのることもできるそうです。連絡を頂ければ相談内容に適した教員が対応。気軽に相談してもらって構わないとのことでした。
秋山先生、貴重なお話ありがとうございました。
次回は1月10日(木)10:00~12:00、自由な意見交換会です。
事前申し込み不要。場所はリーベル2階です。お気軽にご参加ください。