第6回おしゃべり箱を開催しました
第6回おしゃべり箱を開催しました。
今回は作業療法士の岸先生による講話。テーマは自己決定支援です。
5名の保護者が参加されました。
やたらとプロセスが重視され、私たちはあたかも手順を踏んでいるかのように感じていますが…
もっと自然に考えてもいいんじゃないか?そのためにはどんなことが重要?
そんな内容の講話でした。
まず、「意思決定支援の定義」とは?
ーーーー☆障害福祉サービス等における「意思決定支援」の定義(厚生省ガイドラインより)☆ーーーー
障害者への支援の原則は自己決定の尊重であることを原則として、自らの意思を決定することが困難な障害者に対する支援を意思決定支援として次のように定義する。
意思決定支援とは、知的障害や精神障害(発達障害を含む。以下同じ。)等で自己決定に困難を抱える障害者が日常生活や社会生活に関して自らの意思決定が反映された生活を送ることが可能となるように、本人の意思の確認や意思及び選好の推定、最後の手段としての最善の利益の検討のために事業者の職員が行う支援の行為及び仕組みをいう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【意思を確認するために必要なこと】
・情報の理解の程度を探る
・状況の認識の程度を探る
・論理的に思考しているかを探る
本人の障害特性や本人がどのくらい理解できるのかを支援者がしっかりと理解しておかないといけない。
自己決定支援、意思決定支援について固く考えなくて良い。
生活の場にありふれている。
その中で本人が選択する機会を増やすことが大切。
そのためには子どもの頃からいろんな経験を積むことが必要。
経験を積むことでいろんなバリエーションがうまれる!
意思を尊重されたことがない子は意思決定ができません。
(保護者より)
先日のヘルパーさんとのお出かけでの出来事について。
外出中、本人の中で気に入らないことがあり、ギャーと暴れた。その時、本人は自動販売機を見つけて「ジュースを買って」と要求。ヘルパーは誤学習になると思い、ジュースは買わなかった。
→これは違うのではないか。本人の意思ではなかったのか…と言われていました。
この場合、ジュースが飲みたくて暴れているときは誤学習に繋がる。しかし、別の事が原因で暴れている本人が、たまたま自動販売機を発見。もしかしたら、ジュースが気分転換のきっかけになったかもしれなかった、と話がありました。
難しいテーマでしたが、今回もわかりやすくお話して頂きました。岸先生ありがとうございました。
来年、2月14日のおしゃべり箱も岸先生に来ていただきます。
次回のおしゃべり箱は11月8日(木)10:00~12:00です。
先輩お母さまのお話第2弾。地域の高校を卒業後、就労移行支援を利用して一般就労された方のお母さまに来て頂きます。事前申し込み不要。お気軽にご参加ください。