第5回おしゃべり箱を開催しました
第5回「おしゃべり箱」を開催しました。
今回は先輩お母さまの講話で、6名の参加でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「今までを振り返って~お母さまの想い~」
Aさんはできることが色々あったので、“もっとできる事がふえたらいいな”という思いで療育に専念されていました。幼少期は母子通園での療育に行かれており、「最初は他の子と比べていたけれど、他のお母さんと話すことで、それぞれいろんな悩みがあると知り、自分の気持ちも徐々に落ち着いていきました」と話されていました。毎日療育に忙しいお母さまに対して「何をしているのだろう…」と思うお父さま。一緒に療育に来てもらい、Aさんの現状を理解してもらうことで、徐々にお父さまの育児や療育への協力を得られるようになりました。
その後、地域の保育園、小学校へと進学。心配はあったけれども地域の子と関わりを持つことは大切であり、当時のお友達は今でも会うと声をかけてくれるそうです。小学校では担任の先生と何度も話し合いを重ねられています。中学校は筑後特別支援学校を選択され、最初は今までの授業スタイルとの違いに戸惑いを感じながらも、お母さまの気持ちは楽になったと言われていました。思春期を迎え、生理の対応や他の人との距離感、服装で気を付けていることなどについてもお話をして頂きました。
Aさんが小学生の時にダウン症のCさんが生まれ、“できないことを受けいれる”ということができるようになったと共に、Aさんに対して今まで療育に専念しすぎていたことに気づき、「きつかっただろうな」と振り返ることができたと言われていました。当時は一生懸命、今になって気づくことも沢山ある…と。
参加された方からは姉弟児の関わりについて質問がありました。Aさんの下に生まれたBさんにとってはAさんはいるのが当たり前の存在。幼少期はBさんと二人きりの時間を作られたそうです。Bさんの心の中ではAさんやCさんのことをどう思っているのか分かりません。聴くこともありませんと言われていましたが、お母さまの表情から3人の子供たちが、繋がっている様子が伺えました。Aさんは「自分はお姉さん」という認識があります。
現在、Aさんは生活介護と就労継続支援B型、日中一時の利用をされています。本人の好きな活動、作業と余暇をバランスよく取り入れたいというお母さまの想い、姉弟児との関りも考えたスケジュールとなっています。嫌なことがあっても嫌ということはできず、しないといけない気持ちが強いAさん。本人の気持ちや希望を理解するのは簡単ではありませんが、毎日楽しく過ごしてほしいというのが、お母さまの想いです。
初めての先輩お母さまの講話。まだまだ不安なことが多いお母さま達にとって、少し将来を感じられた時間でした
※第42号リーベル通信掲載記事
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次回のおしゃべり箱は10月11日(木)10:00~12:00、作業療法の岸先生に来て頂き“自己決定支援”についてお話をして頂きます。
場所はリーベル2階です。お気軽にご参加ください。