第2回おしゃべり箱
「第2回おしゃべり箱」開催。
今回は、作業療法士の岸氏をお招きして~「食事」・「食べる」ということ~の講話を頂きました。
10名の参加者。
「食べること」
親としては、食事のマナーや偏食などが気になってしまいますが、岸氏からは、もっと基本的なお話を頂きました。
食べることは人間の三大欲求。
私達は食べる時・・・。
どんな味がして、どんな触感など情報があり食べているようです。(そこまで考えませんが…)
その情報(経験)が、子ども達になかったとしたら・・・。
「これはなに?」と思って、食べ物を色んな角度から見たり、細かく食べ物を分解したり、一回口に入れて戻したり・・・。
子どもの行動が、マナー違反でも、直ぐに怒るのではなく、「どうしてかな?確認しているのか?」と思うことが大切。『知らないものを口に入れる恐怖を共感して欲しい!』と岸先生は話されていました。
子どもに、安心して食べられるように。
そのためには、楽しい経験や情報を入れること。ただ、親が手の込んだものを作るのは、大変で負担に感じ、続かない為、簡単なものが良い。
(子どもが喜ぶと、必然的に母親は頑張ってしまうけど…)
その後は、「実際に感じてみよう。」ということで実際に体験!
1、500mlのペットボトルに入った白い液体を飲む。
2、目を閉じ、前に出されたものを食べる(たけのこの里)
3、目を閉じ、前に出された、つまようじに刺されたスイカのグミを食べる。
⇒分からないものを飲む、食べる(唇に当てる感覚)ときの体感。
つまようじの持ち方、つまみ方、触る部分・・・
ひとつひとつ行動を振り返りました。
体感すると、口に入れる時に匂いを嗅いだり、少しかじって確かめたり、慎重になってしまいました。
お母さんたち、改めて知ることに対して、色んな表情をされたり、「え~・・・」という声を上げられていました。
最後は、質疑応答など・・・。
・ダウン症の子どもさんが上手く噛むことが出来ない。
人間は、咀嚼するとき、舌で左右どちらかに食べ物を
移動させ、壁を作り咀嚼している。
ダウン症の子どもは、その舌の使い方が難しい為、食べ
物を舌の中心に置き、左右にスプーンで動かす。
あっと言う間の2時間でした。
「食べることは深いな~」と思いました。
今年度、岸氏から年に3回講話を頂きます。次回は、10月12日です。沢山の参加をお待ちしています。
テーマは「物の動かし方」の予定です。